
ドイツ戦車の中にあって、W号戦車はV号戦車と並んで、私のお気に入りです。
後に、生まれるタイガーのような絶対的な強さや、パンサー・キングタイガーのような洗練されたスタイルなどおおよそ持ち合わせていません。
大戦当初から戦線に投入され、戦場の変化、敵戦車の変化にあわせて、改良されていった「現場」の兵器の「無骨」、「未熟」そして「老練」な部分に魅力を感じます。
今回、モチーフに選択したのは「W号戦車D型・長砲身搭載」まさに「未熟」から「老練」への過渡期
のスタイルのものです。
「PANZER臨時増刊・W号戦車シリーズ」(サンデーアート社)に一枚の写真が掲載されているこの車輌はよく見られる増加装甲も装備せず、砲身基部も短砲身の状態のままです。
マズルブレーキは、装着されておらず、車体色はおそらくジャーマングレーというものです。
● 使用キット
使用キットは、タミヤ W号D型をベースに、転輪はモデルカステンの4号転輪セット、履帯および起動輪はフリウルモデル、バレルはファインモールド、その他タミヤの車外装備品セットなどを使用しています。後部の、装甲化された発炎筒ラックは、プラ板から自作しました。
● 塗装
塗装は、ジャーマングレーの色の出し方に、一工夫してみました。ベースをミスターカラーのミディアムブルーで塗装。
その後に油絵の具でウォッシングしながら徐々にジャーマングレーに近づけていき、最後にバランスの崩れた部分に、極薄く溶いた、アクリルのジャーマングレーを吹いてみました。
ウェザリングは、パステルを使用しました。ペールブラウン、イングリッシュレッド、ブラウンオーカーなどで埃、錆などを書き込んであります。

