直線上に配置

「ヘッツァー」

長年1/35では唯一のキットでしたが、
その後ドラゴンから数種、エデュアルド、最近はタミヤからもリリースされ すっかりお役御免の感がありますが、懐かしさも手伝って完成させてやることにしました。 このキットはキット化の都合なのか戦闘室の面取り等が実車と異なっておりますが、 それを修正しようとすると車体そのものをプラ板でスクラッチということになってしまいますので 今回は車体そのものは修正せず、ディティール工作によって今の水準でも見られるヘッツァーを目指しました。 古いキットのリニューアルということで、アフターパーツを使わずにディテールアップ工作を楽しみました。

● 使用キット
○ イタレリ 1/35 ヘッツァー

● 工作

僕が思うにこのキットの大きな難点はザウコプと、防盾がショボイことです。 やはりここはヘッツアーの顔なので、カッコよく仕上げてやります。
ザウコプを中期型、防盾を後期型という過渡期に見られる組み合わせとして作り直しました。
ザウコプはパーツを芯にエポパテをこってり盛り付け、写真や三面図を見ながら削りだしました。
砲身に固定するマイナスネジの頭も、溝を入れた伸ばしランナーを埋め込むことで再現。
防盾は同じくパテ盛りして形状を修正した他、ザウコプのストッパー、後期型の特徴である取り付け時のガイドをプラ板で追加しました。

その他主な工作ポイントは以下です。

フェンダー・・・
キットを部分的に活かし、熱をかけて変形させた後に薄肉化。プラ板にて追加工作。

MG34リモコン機銃架・・・
プラ板にてスクラッチ。防盾は0.1ミリ銅板

ジャッキ台・・・
実物は角材を束ねたものなので、構造が分かるように不揃いのプラ角材で構成。蝶ネジは伸ばしランナーの輪切りをミッキーマウス状に接着

牽引ロープ・・・
リンク部分はプラ板から削りだし、ナイロン水糸を実物同様に巻き、根元に紙を巻いて束ねた後紙に瞬着を含浸させて硬化後に削りだして整形

ジャッキ、ライト基台、ペリスコープ、照準機、予備履帯ホルダー・・・
プラ板、プラ棒にてスクラッチ

ラジエターカバー・・・
茶漉しの網を利用して枠をプラ板で工作

ラジエターカバースリット・・・アルミ缶から切り出し


OVM類のホルダー・・・0.1ミリ銅板、フック部分は0.2ミリ銅線を使い半田付けで工作
シュルツェンホルダー・・・0.2ミリ真鍮板
シュルツェン・・・0.1ミリ真鍮板
各把手・・・0.6ミリ真鍮線
偽装用リンク・・・0.2ミリ銅線
偽装用ワイヤー・・・同軸ケーブルを解して得た0.1ミリ線
カニ眼鏡、弾薬箱、・・・ジャンクパーツ

などなど。後は見ての通りです。 履帯は付属のベルト式。車体のところどころに頭を落とした虫ピンを刺して弛みを表現しています。

● フィギュア
ジャンクパーツ箱にあった新旧タミヤ製人形の組み合わせででっち上げました。 ヘッドフォンのみ自作。塗装は油彩仕上げです。 前期型迷彩帽を被る、ベテランのSS戦車兵が戦車不足の為ヘッツァーに乗るの図です。 まぁ自分設定ってことで。。

● 塗装
基本塗装はMrカラー。明度を高めに調色。茶は赤を強めにしました。 油絵の具でフィルタリングをした後、車体下部のみウォッシング。 筆ペンで墨入れ。エナメル・バフでドライブラシ。エナメルでチッピングを書き込み。 油絵の具で掠れを表現。アルコールで溶いたパステル粉で錆表現。 煤けはアクリルつや消し黒の吹きつけ。 マーキングはマスキングして吹きつけで描きました。 履帯はアクリル塗料で塗装後、パステル、色鉛筆、色チョークの粉で泥表現。 最後に固形水彩絵の具の銀の削り粉と、鉛筆の芯の粉で金属表現を施して完成。

● まとめ
とにかく工作を十分楽しみました。 古いキットを自分なりに再生するモデリングは、
それはそれで面白いものです。 また在庫減らしにやってみたいと思います。 。